日本臨床培養上清研究会は、臨床での培養上清の品質、信頼性、効率性の向上を目的とする研究会です。
幹細胞培養上清は幹細胞が分泌するセクレトーム(サイトカインやエクソソームなど)を含有する混合物です。
近年の再生医療研究により、特に間葉系幹細胞が治療効果を発揮する際にはこれらのセクレトームが組織の損傷を修復し、さまざまな疾患を改善する作用が大きいことが分かってきました。
幹細胞培養上清を用いた治療は、さまざまな疾患や、美容、健康増進、アンチエイジングなどを対象に、国内の医療施設で普及しています。
当研究会では、培養上清を製造する施設や企業の申請に基づき、臨床的な視点から培養上清の安全性を審査し、患者様や医療機関が安全性の高い培養上清製品で治療がおこなえるように、その内容を医療機関や社会に向けて公開いたします。
また、培養上清は医学においても先端的な分野であるため、正しい情報を社会に発信していくとともに、医師や研究者、培養上清に関わる企業等の情報交換の促進を支援し、培養上清をもちいた医療の質の向上に貢献してまいります。